歌は先づ写実からといわれますが、それが単なる説明であっては何の趣もありません。作る人の詩情が含まれて初めて読む人の心に響く歌となります。
絵画的表現、音楽的表現などに留意してみるのも良いでしょう!
新青虹十月号より、写実表現の奥にある作者の言葉では言い尽くせない想いを味わって下さい。
・渦巻きて濁り水ゆくふるさとの岸の胡桃は実をつけにけり(富松和子 作)
・耳元の白髪染めにし明るさにガラス風鈴よく響くなり(上田弘子 作)
・零になるまでを限りに鳴きとほす蝉かと庖丁磨ぎつつ想ふ(山崎貞子 作)
歌は先づ写実からといわれますが、それが単なる説明であっては何の趣もありません。作る人の詩情が含まれて初めて読む人の心に響く歌となります。
絵画的表現、音楽的表現などに留意してみるのも良いでしょう!
新青虹十月号より、写実表現の奥にある作者の言葉では言い尽くせない想いを味わって下さい。
・渦巻きて濁り水ゆくふるさとの岸の胡桃は実をつけにけり(富松和子 作)
・耳元の白髪染めにし明るさにガラス風鈴よく響くなり(上田弘子 作)
・零になるまでを限りに鳴きとほす蝉かと庖丁磨ぎつつ想ふ(山崎貞子 作)
新しい方が又おひとりいらして下さいました。
年令は84歳ですが、謡曲や書道に造詣が深く、残りの人生は未だ挑戦したことのないものをと、短歌を始められました。とても意欲的で明るく、学ぶ姿勢に年令などは全く関係がないことを実践されている素晴らしい方です。
今月話題に上ったお歌、やがて百歳をお迎えになる同人の「頑張りたい最後まで」の中より
・梅雨に入る 夜更の指がゆっくりと 支へくれたり 白寿の夢を
・松葉杖 たよりに動く老の日々 足元みつめ もろもろに謝す
看護士として戦前、戦後を勤め上げられ、74歳より短歌を始められました。施設で介護生活を強いられる今も、歌い続けられています。
みなさん、こんにちは。SECの代表Takaです。
先日、鈴鹿イングリッシュクラブの中級が行われました。
内容は…
・リトル・チャロのDVDを使ったリスニング、シャドウイング、表現の練習
・簡単な記事を元にして行うディスカッション
の2本立てでした。
桑名からの参加者も来て頂き、総勢14名での例会となりました。
次回開催日程は10月14日(日曜日)10:30am〜12:00pmです。
英会話の勉強をしてみたい方、SECで楽しい仲間を見つけて一緒にスキルアップしましょう!
例会参加申し込みは↓こちらからお願いします。初級・中上級は毎週木曜日です。
http://suzukaenglishclub.com/contactus/… 続きを読む
依然として日中の暑さは去りませんが、陽が落ちればさすがにひんやりとして、肌のほてりを和らげてくれます。
草むらの虫たちも、いよいよ主役となる夕に備へ、翅の磨きに余念がないようです。
「新青虹9月号のお歌より」
オトシブミという昆虫をご存知ですか。体長1センチほどで、雌はクヌギやナラの葉を切って、その中に卵を包み込んで落とします。そして幼虫はその葉を食べながら育ちます。葉脈に直角の軸で葉を巻き上げて落とすその形が、公に言えないことを記して、わざと通路などに落としておく文書の「落し文」に似ていることから名付けられました。ご紹介するのは、この落し文に何やら深い想いを込められたお歌です。
・きっちりと栗の青葉に包まれて命ぬくまぬ落し文なり
・落し文栗の木下に返し来し身の空白のさやけき宵なり
例年にない猛暑が続いています。
皆様の体調を考慮して、今月は急遽歌会を中止とさせていただきました。
今回は新青虹八月号巻頭の川口代表の「うら町」からお歌をご紹介致します。
仕舞屋に燕巣づくる朝をまた主そ知らぬふりに出でゆく
うら町を低い家並みに続く商家のご主人か、昔の面影はなくひっそりとした店の軒裏に、今年も変わらずやってきて巣作りをする燕を気づかい、警戒の念を抱かせないように、そ知らぬふりをしてそっと出ていく。その様子を見てうっすら笑みを浮かべている作者のお顔に、又同じく頬のゆるむお歌です。
鈴鹿広報の情報局へ掲載していただいた募集の記事をご覧になり、今月より岸岡町の高橋さんが歌会に加わって下さることとなりました。お若い頃からあちこち短歌の勉強会に席を置いていらしたとのことです。
今回はメンバーの金丸さんのほっこりとする素敵なお歌をご紹介致します。
・公園に子等たかく振る鞦韆の会釈に春のしら雲わらふ
鞦韆はブランコのことですが、しゅうせん、ふらここ、など読み方があり、ここではふらここと詠みます。ぽっかりと白雲の浮かぶ春の公園で、ブランコを懸命にこぐ子供達の様子に、目を細めていらっしゃる作者の穏やかな心持ちが伝わります。
今年の三月新入社された中川さんのお歌が「新青虹」五月号に初掲載となりました。
お若い頃より短歌に親しんでいらした方なので趣深いお歌が並んでいます。
・梅枝に小さき亀の子突き刺しし百舌の早贄花に埋もれぬ
このお歌は実際に梅の枝に刺されて放置されている小さな亀の子を見つけた時のことを詠まれたそうです。
ほんの少し足を留めて自然に目を向ければ、思いもよらぬ歌材に巡り合えるのですね!
美しは万葉の時代、くはしと読み、細やかで美しい、
うるわしいという表現に用いられ、又、雪が木の枝
から落ちる様子には垂る(しづる)ということばを
あてています。
時代が下るにつれ、ことばはどんどん省略され、
細やかな表現がなくなりつつあります。
そんなことばを拾いあげると奥深い美しい調べの
歌ができそうです。
今月より新しく社友となられた方をお迎えし、「新青虹」二月号掲載のお歌を鑑賞しました。
昨年京都国立博物館で開催された国宝展や、晩秋の深い趣の歌、日常のふとした瞬間を素直に詠んだ歌など、活発に意見交換ができあっという間に3時間が過ぎました。
次回は3月20日(火曜)開催です。
新人さん大歓迎です。